南岳 杲雲 展「泥面」 ー甦る大地の記憶ー
「泥面」 パネル・木工ボンド・新聞紙・鈴鹿墨煤・アクリル絵具・淡路土、50F
阪神淡路大震災30年である今年。
僧侶の視座から復興を見つめてきた南岳 杲雲の神戸での初個展を開催いたします。
震災から30年を迎える今年、「再生」と「循環」というテーマのもとに作品をご紹介いたします。
土に還る命、そこから芽吹く希望。
文字は読むものとしての枠組みを超え、触れるもの・響きあうものとして存在し、鑑賞者の身体感覚に浸透していくものだと語る南岳 杲雲。
ぜひ会場にて、実際の質感と気配をご体感ください。

【作家プロフィール】南岳 杲雲 (Nangaku Koun)
兵庫県淡路島・淡路市(旧東浦町)仮屋にある高野山真言宗潮音寺の長男として生まれる。
2歳より筆に親しむ環境にあり、小学校入学と同時に本格的に書を学び始める。中学時代、父から与えられた二玄社の『書道講座』をテキストに、松本 芳翠や西川 寧の書に傾倒する。
大学卒業後、日本を代表する書家であり篆刻家でもある梅 舒適に師事。書壇での活動と並行し、抽象画も描いていた。
ある時、その作品が当時の神戸・海文堂ギャラリー(現・ギャラリー島田)の島田 誠氏の目に留まり、同ギャラリー主催で個展を開催。これが大きな転機となる。
その海文堂で、具体美術の作家たちに出会い衝撃を受ける。
また、母校の書棚で偶然手に取った『墨美』誌の中に掲載されていた「α部」の存在に、閃光のようなインスピレーションを得る。
そこには、長谷川 三郎、吉原 次郎、井上 有一、そして主幹の森田 子龍といった、錚々たる面々が名を連ねていた。30代は書壇に属し、主に篆刻を中心に活動していたが、現在は中央書壇を離れ、現代アートの文脈において新たな「書」の可能性を追求している。


会期/11月26日(水)~12月2日(火)※最終日は17時閉場
会場/大丸神戸店 8階 gallery TOART(ギャラリートアート)
galleryTOARTではInstagramでもご紹介しています。どうぞご覧くださいませ。
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